こんにちは、satoです。
2月中旬の今、中学受験のシーズンも終わりひと息ついているご家庭もあるかと思います。
合格という目標に向かって突き進んできたので、子供も息抜きで遊びたくなりますよね。
一方で
受験が終わってから塾にも行かなくなったし、入学してから勉強についていけるかしら。。
と心配になる方もいるようです。
先日、名門公立高校受験道場著『「自学力」の育て方』という本を読む機会がありました。
受験で燃え尽き症候群にならないようにするためのヒントが沢山載っていたので、勉強になったことをまとめてみたいと思います。
「自学力」とは?
「自学力」とは自ら学ぶ力。やらされて学ぶのではなく自発的に学びを続ける力のことを言います。
受験生だけではなく、社会に出ても過去の学歴のままストップしている人を見かけたことはありませんか?「自分は○○大学卒業だ。」「昔塾のテストで一番をとったことがある」など過去で力尽きてしまって将来のための学びをしていない。まさに自学力がない状態です。
子供達には、そうなってほしくないですよね。
本によると、自学力ははじめから備わっているわけではなく育てるもの。
〈ポイント〉
①短期的な目標を設定
②一生懸命に取り組み、考える
③わからない所は具体的に質問して理解する
④習慣化する
このような流れで勉強に取り組むのを当たり前の状態にするのです。
幼少期や小中学生は親と塾や先生とのかかわりによって自学力は左右されます。
次項からは具体的な関わり方をみていくことにしましょう。
親の関わり方
特に幼少期は親の影響が大きいです。
幼少期に大事にしたいことは
「好きなことを好きなだけやらせること」
小学校の間は
「自然や生物、本などいろいろなものに触れさせること」
こうして小さい頃に体験によって好奇心や探求心を育てておくと、中学高校に出てくる専門的な分野に対してもスムーズに入っていくことができるのです。
運動に例えると幼少期は準備運動、小学校は基礎トレーニング。それ以降は発展トレーニング、受験は試合のイメージです。
塾の関わり方
塾や先生と言ったら「勉強を教えてくれる人」と考える人が多いと思います。
しかし、わからない問題があった時すぐにわかりやすく丁寧に教えてくれるのはいい先生でしょうか?本当に本人の為になっているのでしょうか?
本人はわからないことがすっきりしてわかった気になるのですが、考えることをそこでやめてしまいます。
いい指導者はなるべく教えず考えさせることに重点を置いています。
適切な質問をし、子供の考えを否定しない。答えを見つけるまで待つ。
一歩通行ではなく、自ら考え試行錯誤する状況を作りだしている指導者が本当の意味で自学力を育てるとになります。
『いもいもの会』を主催されている数学教師 井本陽久さんの授業はまさに生徒に考えさせる授業だと思います。詳しく知りたい方はこちら
ポイントは思考の忍耐力
今まで書いてきたとおり、肝心なのは公式を暗記することでも偏差値を学びの基準にすることでもなく、本人が答えがない問題を粘りよく考えるトレーニングをすること。
最近では塾の保護者で「受験日の朝ご飯は何を食べさせたらいいのでしょう?」「受験の前にどんな声をかけたらいいのでしょう?」と聞く親がいるといいます。
親も子も失敗したくないから、自分で考えることをせずに何でも聞いてしまうのです。
こうならない為にも、小さいうちからレールを敷くのではなく自分で考えて決める訓練をしておきたいものですね。
名門公立高校受験道場とは
この本を書いている名門公立高校受験道場とは、雄飛会(県立浦和高校受験専門塾)・岡本塾(横浜翠嵐高校受験専門塾)・進学塾サンライズ(岡山朝日高校受験専門塾)の塾長が集まって設立したグループで、現在は27都道府県51団体の規模となっています。
ここでは所属する首都圏にある塾を紹介したいと思います。
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各塾長のブログも熱いものばっかりです。よかったら参考にしてみてください。
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