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中学受験は子供にとって可哀想なこと?

コラム

こんにちは、satoです。

首都圏では一般的になっている中学受験。
共働き夫婦が増えたり、少子化によって教育費にかけるお金が増えているのも実情。田舎で育った私は高校受験という選択肢しかなかったので、上京したとき夜に子供が電車に乗っている姿を見て違和感がありました。

「まだ小さい子供に夜遅くまで休みなく勉強させるなんて可哀想!」
という声もありますが本当に可哀想なことなのか?

今回は先日読んだ おおたとしまさ著『なぜ中学受験するのか?』を参考にして、中学受験をする意味を考えていきたいと思います。

そもそもなぜ中学受験するのか

子供には恵まれた教育環境を与えてあげたい。というのが親心。

周りがするからというだけで受験を決める家庭はいないと思いますが、何で中学受験をするのかを子供と突き詰めて考えるのが必要だと本書では書いてあります。突き詰めてというのが重要!家庭で軸になる方針を持っていないと成績に一喜一憂したり他人と比べたり妬んだりということになりかねません。

  • 中高一貫校で高校受験を考えずにスポーツに打ち込みたい!
  • 将来のことをじっくりと考えた上で大学を決めたい。
  • 6年間のうちに留学して世界をみたい。

家庭それぞれで理由はあると思いますが学校名ではなく目的で子供と決めるのが理想です。

放課後に遊ぶ友達がいない

共働きが増えた分、学童保育で放課後を過ごす子が増えています。
そうでなくても子供達は習い事を掛け持ちし、友達と遊ぶこと自体減っているように感じます。

日がとっぷりと暮れるまで友達と野山を駆けまわって遊べる環境にいるのなら、それはそれで魅力的だが、それができない環境で、結局ゲームをしたり、スマホを見たりして時間を潰すことになるのなら、目標に向かって努力する中学受験という経験に、その時間をあててもいいのではないか。

『なぜ中学受験するのか?』より

とあるように、汗だくで友達と遊び回る姿は今や少数。
友達が塾に行くと連鎖して塾通いを始めるのも自然な流れなのかもしれません。

思いっきりやり切る経験が必要

過保護な環境で育った子供は、親が先回りして躓きを取り除きがち。
しかし、小さいうちから努力し思いっきり自分でやり切る力は将来の非認知能力を高めるそう。この日認知能力というのが重要で、自分はできるという自己肯定感にもつながっていきます。

親が苦労と思うことも本人はそう思っていないこともありますよね。他と比べるのではなく、自分で考え試行錯誤することが、中学受験の目的でもあるように思います。

親子で成長できる機会

子供は親の思うようにはいきません。
計画通りに勉強ははかどらないし、結果がいつもでるものではありません。

そんなときに親ができることは、否定的な言葉で脅すのではなく信じて見守ること。

わかっていても中々できないですが、焦らず認めることが親として成長する一歩なのかもしれません。子育ての根本にある無償の愛情を再認識する機会でもあるのです。

本当の意味での失敗とは

確かに、小学生が娯楽や休息を我慢してまで勉強することが全てではないです。
エスカレートして教育虐待になる可能性もあります。

大事なのは、偏差値や学校名ではなく本人が成し遂げたい意志があるかだと思います。
将来こういう大人になりたいという思いがあれば、中学受験をゴールではなく通過点として見ることができるのではないでしょうか?

子供が本当に望んでいるのは、親が自分を信じてくれること。そして結果がどうであれ、自分なりの努力を認めてくれること。

『なぜ中学受験するのか』より

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